年末の津軽ロケ3 逃げて日本海・出会って驚き!

「こんなときだってあるさ。」

負のスパイラルに思いっきりグルグルと巻かれてしまっていると、そんな言葉しか出てきません。
普段ラッキーだけで乗り切っていると何かうまくいかなくなった時にどうしようもなくなるものですね。
「今日は日本海の色が染みるなぁ。」
なぁんて、たそがれてみちゃったりして。

ため息を道連れに五能線沿いをひた走ります。
ここで気づいたのは
「今日の視点はいいぞー」ってこと。
やっぱり五能線はしんみりがいいね。
「今日の出来事は全て五能線撮影のためにあったのだ。」
なんて思ってカメラを取り出して列車待ちをしているのですが全然来る気配がありません。

どうしたものか。

携帯に配信される情報にも五能線の遅延という項目はありませんでした。
呪いは、ここまで追いかけてきたのか?
いやいや、こうなったら情報を得るため有人駅を目指します。

しかし色々あった一日だったせいでしょうか。
なんだか、とてもとても重苦しい胸騒ぎが続いています。
それは駅に近づくとともに重くなり
深浦駅に到着するとピークに。

_C6P8400.jpg

駅の中には人がたくさんいるのが見えました。
事故?
列車が止まっているから待つ人がたくさんいるのかな?
駅に近づいていくとTVカメラが回っているのが見えました。

で、よくよく見てみると撮られているのは矢野さんじゃありませんか。

あら。

この重たかった胸騒ぎの源が判明こんな場所でお会いできるなんて誠に光栄でございます。

矢野さんは「写真家たちの日本紀行」のロケで五能線を訪れていました。
撮影中だったこともあり、あまり長い時間お話しをすることはできませんでしたが矢野さんのハイテンションにやられてしまったようです。
いつの間にか先ほどまでの重たい気分は消えていました。

ウヤも解消、運転再開です。
撮影地に戻り列車を待ちましょう。

しかし、ここである考えが頭をよぎります。
大抵、矢野さんは鉄ちゃん席、つまり最前列の運転席付近にいる場合が多いので今回は後ろ姿を撮ろうと考えました。

踏切の音がカンカンカン。
先頭を見送って最後尾がフレームイン。
すると、そこに手を振る矢野さんの姿が・・・
裏をかこうと思いすぎたのがいけなかったみたい。

_C6P8444.jpg


コレも「不幸だの呪い」ってやつですかね。
なんてったって今日の今日です。
まぁ偶然でしょう偶然。
「あはは・・・おれ大丈夫」
本日一番のカラ元気。

でも、いい記念になりました。
いつかトークショーでネタにしてやろう。

_C6P8448_20090810202733.jpg

その後は特に何もなくラッキーだらけのロケとなりました。
今日はいったい何だったんだろう。

08津軽・不幸だツアー 完

年末の津軽ロケ2「不幸だ」の呪い

そんなわけで何とか無事にスタートすることができた津軽ロケ。
朝から除雪車がフル回転してくれたおかげで絶好調です。

線路に沿って、どんどん撮影していきました。
今回は雪景色の撮影ということもあり普通に撮っていると後からまとめるのが難しくなりそう。
16ページの誌面全部が雪で真っ白っていうわけにもいきません。
そのあたりを考えながらの撮影となりました。

_MG_8834.jpg


五所川原からスタートして各駅停車で観察。毘沙門から芦野公園方面。そして大沢内・・・
次に現れるのは深郷田駅です。
文字を見ると、なんてことはない駅名ですが読んでしまうと、こんなにアンラッキーな駅名もありません。

      ふこうだえき。

つい、こんなエピソードが頭をよぎります。
レイルマガジンの名取編集長が「深郷田駅を訪れた際に散々な目にあった」というトークの最中に様々な呪いが場内で起こったのです。

「あはは・・・おれは大丈夫」
何の根拠もないのに。

その瞬間、携帯電話が鳴りました。

マジびびったぁ

よく見れば今回のクライアントからの電話です。
あぜ道にクルマを停め電話に出ると

「あのー・・・あのですね、えーと」なんだか言いにくそうな口調。ヤな予感。
「実はですね、上に相談したところ発行の時期が春ということもあって雪ばかりじゃまずいって言うんですよ。」
これから当分は雪の中に包まれる津軽ですから企画自体がボツになってしまったということです。
これがイヤだったので何度も何度も確認したことですが確かに春に雪ばかりっていうのもね。

押し通せば何とすることもできたかもしれません。
でも、やっぱりいいものを創りたいですからね。
折れました。

しかし、コレが有名な「不幸だの呪い」ってやつですかね。
いきなり駅に着いた途端にコレですから。
まぁ偶然でしょう。
しかしながら瞬間的に赤字の額と失われた時間を計算してしまうのがフリーランスの悲しいところ。
でも、こうなってしまったら仕方ありません。
自分の写真を撮りましょう。
「あはは・・・おれ大丈夫」
あまりにもカラ元気。

ということでクルマを発進させようとすると
前に進みません。降りて確認するとタイヤが埋まっているじゃぁありませんか!

実は、このロケの前に長年乗ったハイエースが車検を迎えていました。
年間5万キロ以上を走るから車検を通して2年乗ると最低でも45万キロになってしまう計算。
そこで知り合いの車屋さんに相談すると
「今どき発展途上国でも、そんなに乗らないよ。タフで有名なハイエースでもね」
この一言でクルマを探し始めました。
ところが車検まであと僅か。とにかく時間もないし仕事もたてこんでいるという状況。
そこでヤフオクです。
検索するとハイエースは全体的にお値段が高め

そこで心機一転ステップワゴンの4WDに狙いを絞りました。
即決価格で一発落札して、その日のうちに引き取りスタッドレスを履かせるという男らしい(?)荒業に出たのです。
ステップワゴン自体は本来のホンダ車らしさが出ていてお気に入り。
でも4WDというものの最低地上高がとても低いんですね。
これが原因でした。

車で雪国に遠征する際には必携の3点セットを持っていたので轍から雪をどかして滑るタイヤをごまかしつつ、あぜ道から脱出することができました。
いやぁ危なかったなぁ。
コレも「不幸だの呪い」ってやつですかね。
なんてったって駅のすぐ裏です。
まぁ偶然でしょう偶然。
「あはは・・・おれ大丈夫」
あまりにもカラ元気。

_MG_8730.jpg
▲ようやく脱出。雪道はこんなミスが大変なことになることも。

そんなこんなで自分の読みの浅さを呪いのせいにしているうちに踏切が鳴り出しました。
カメラを取り出し一発シュート!
するはずが「あれ?」
シャッターが切れません。
見ると久々のエラーコード99が・・・
コレも「不幸だの呪い」ってやつですかね。
なんてったって駅での撮影です。
まぁ偶然でしょう偶然。
「あはは・・・おれ大丈夫」
あまりにもカラ元気。

それから深郷田駅を後にして撮影するも
イマイチすっきりしません。

そこで一旦津軽を離れ日本海に向かうことにしました。
頑張れ泉君。不幸だの呪いから逃げろ~!
逃げ切れるのか?

kubi_0.jpg
▲上のカットをアップにしたもの。私の姿が映りこんでいるのですが首なし。
ボディに微妙なエッジがある箇所なので、こんな風になったようです。
でも場所が場所だけにマジびびりましたよ。


暑い日が続いていますが涼しくなれました?
   つづく

年末の津軽ロケ1 恐怖の道中

「津軽鉄道の撮影をしてきてください」
という、仕事の依頼があったのは昨年の暮れのことでした。

ここで問題になってくるのが季節感です。
天気図を見ると、まとまった雪が降りそうな気配・・・
少し不安になり担当の方に「雪のシーンばかりでOKなのでしょうか」と訊くと
「特に問題はありません」
とのお返事。
クリスマスまであと僅かという時期ではあったものの津軽に向かいました。
津軽までは、だいたい700kmですから快適なスピードでも普段は8時間もあれば着いてしまいます。
「お昼頃にアトリエを出たから夕飯は青森だなぁ、さて何を食べようか」
あれこれ考えながらヨダレを垂らしていると電光掲示板に「ユキ走行注意」なんて文字が書かれていました。
「いいぞ~明日は美しい雪景色が撮れそうだ」
なんていう反面、大雪となると運転が大変だ」なんて不安もちょっと。
そのまま走ってゆくと、いきなり白い世界に突入しました。

今シーズン初のまとまった雪でさらに突風が吹き荒れているということもあり事故が続出しています。
普段であれば引き返していたでしょう。
でも津軽に到着しないことには仕事になりません。
事故に巻き込まれないよう細心の注意を払いながら走行を続けます。
あちらこちらに出現する吹き溜まりを避けるためには緩やかなブレーキと緩やかなハンドル操作が必要で周囲の車も速度をぐっと抑えています。
結局、青森まであと100kmという道のりに5時間ほどかかってしまいました。

日付が変わる頃に到着した青森。
当然のことながら夕飯を食べられそうな食堂はありません。宿もまたしかり。
さみしく氷点下車泊となりました。
いやぁ本当に寒かった。

1_MG_8645.jpg

でも、寒さのおかげで寝坊することはありません。
早朝から極上パウダースノーのなか撮影することができました。

1_MG_8838.jpg

   つづく



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