あの日輝いていた場所

「崖崩れで軌道が大変なことになっている。詳しいことは、まだ分からない」
屋久島の方から、そんな情報が入ったのはニュースになる少し前のことでした。
だいたいの場所は聞いたものの目の前が真っ暗になったのを覚えています。

少しずつ現地から情報が入ってくるにつれ徐々に場所も特定できてきました。
それから今まで撮った写真を見返して
「このあたりなのかな」
なんてアタリをつけていました。
何度となく屋久島の登山道は往復したはずなのに、その場所だけあやふやです。
だから「多分このあたり」という付近の写真を何枚かセレクトして眺めていたわけですが。

そんな「このあたり」の中には、こんな写真がありました。

_X4B0153.jpg

周囲が闇に包まれ全く見えない状況で登山道を出発するのですが
初めての屋久島ではライトが必要なんて知りませんでした。
電波が届かないから携帯なんか宿に置いていこうと思ったのに
「日記用に持っていこうかな」なんてポケットに入れてあったから助かりました。
今、考えるとライトは必携なのに何も知らないというのは恐ろしいものです。
でも反対のポケットにはコンパスとか忍ばせていたりして。
なぜコンパスが必要かというと太陽がどっちに現れるのかを知りたかったんです。
ほら、やたら雨が降るっていうじゃありませんか。
だから何となくどっちに太陽があるのかを知っておきたかったんですね。

でも初めての朝で見事に太陽が顔を出しました。
森林鉄道といえばグニャングニャンのヒョロヒョロレール。
それまで薄ぼんやりとしか見えなかったレールが輝いた瞬間
猛烈に感動したから写真にしました。

_X4B0157.jpg

今は迂回路が出来上がり
屋久杉までの道のりはプラス10分程度で確保されているとのこと。

他にも「これが崩れたら恐いなぁ」と思う箇所は幾らでもあるのに
今回崩れたのは何の変哲もない一見普通の斜面です。
完全修復したら、また撮影に訪れたいなぁと思いながら写真を眺めています。


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