右回り?左回り?選べるって凄い。

このユングフラウ鉄道。
徐々に高度を上げながら最終的にはユングフラウヨッホという駅まで行くことができます。
ユングフラウヨッホの標高は3454m。
富士山の頂上と同じような高さまで鉄道を使って楽々行けちゃうのだから凄いことです。
しかも何か荷物を運ぶという使命があったわけでもなければ生活路線というわけでもありません。
完全に観光用としてつくられたものです。
それも今から約100年前ですよ。
日本では明治と大正のちょうど境目という年になりますね。
そんな頃に、こんな壮大な計画。だけでなく実現させてしまったのだから本当に凄いとしか言いようがありません。

では徐々に標高を上げていきましょうか。
まず出発地であるインターラーケンからはBOBという路線に乗ることになります。
BOBとは、この地域ベルナー・オーバーラント・バーン(鉄道)の略なのですがカタカナばかりだと読みづらいと思うのでBOBで、いいですよね。
_MG_7553.jpg
▲ブルーエンジェルス色というかモリワキ色というか。この配色は、この景色に最高にマッチしていた。以前は茶色っぽい色だったのをTVで見たような気がしたけれど気のせいかも。

ところで、このBOB。
メーターゲージなんです。
つまり軌間が1mジャストというわけで。
となれば日本の感覚からすると狭くて可愛いレールという印象があるのですが
いざ乗ってみると結構な速度で走ります。
「こんな狭いレールで大丈夫?」と心配になってしまいますが
数字にしてみると日本の標準が1067mm。BOBが1000mm。
その差は67mmなのだから、そのぐらいの速度が出ても問題があるとは思えません。
で、頂上を目指し、次に乗るのはWAB。
_MG_8037.jpg
▲例の江ノ電?たまでん?カラーのWAB。IMG_0336 (2)
▲新型車両は緑と黄色。カーブや遠景では、こちらのほうが絵になるかな。

WABはヴェンゲルン・アルプ・バーンの略です。カタカナだと読みにくいので以下同文(笑)
WABでクライネ・シャイデックを目指します。

目指します。

目指すのですが、ここで特徴的なのは右回りと左回りの2通りの方法があるということ。
「ただ登るだけなら1本で十分じゃん」
と思いますが右回りと左回りの2本あるというのが豊かさの象徴なのでしょう。
ワンウェイで山手線みたいに循環すれば、もっと人を運べるだろうとか思うわけじゃないですか。
でも、あえて右回りと左回りという2本の設定があることで景色も2倍楽しめるってもんです。
こりゃ凄い。
それから全線ラックレールっていうのも初体験です。
_MG_8699.jpg

動力車が勾配の下側につく関係で登りではプッシュ感が強いのですが不快な感覚はありません。
とても新鮮な感じがしました。
_MG_9788.jpg
▲この勾配。写真を撮っていると「あれ?自分が傾いてるのかな?」なんて感じてしまうぐらい未体験な勾配。

景色もいいし乗り心地もよく
何より乗っている人たちが皆、笑顔というのが最高に気分いいと感じます。
_MG_7423.jpg
▲カランコロンとカウベルの音が鳴り響く。その中を電車が登ってゆくというのが、ここでは普通の光景。慣れちゃう前に撮らなきゃね。

こうやって純粋に景色を、旅を楽しんでいる姿って
いつの間にか日本中から消えているから尚さら強く印象に残りました。
IMG_0331 (2)
▲完全なるバリアフリーではないけれど鉄道員さんたちが連携してさりげないエスコートをしているから誰でも安心して旅することができる。そしてまた最高の笑顔が見られる。いいスパイラルがそこにはあった。

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