いいなぁ、このエリア。

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初日に短い時間ではあるもののクライネ・シャイデックに来ました。
クライネ・シャイデックをそのまま訳すと
「小さい峠」
という意味だからナメていた自分を呪いましたよ本当に。
実際には2061mという高地だけあって息苦しく
普通に過ごしている分には問題ないのですがベストなアングルで撮りたいじゃないですか。
そんなわけで歩き回でしょ。
すると、もれなく息が上がるという状態。
当然ながら頭の回転も鈍くなってしまい限られた時間でベストな写真を撮ることはできませんでした。
ただ写っているだけって感じで。

「これじゃ観光写真じゃん」と凹みましたが
こういった日記では、そんな写真が役にたつのだから消さなくてよかったのかもしれません。

でも人間の身体って順応するものですね。
初日に泊まったインターラーケンは標高567m。
昨日泊まったグリンデルワルトは1067m。
今いるクライネ・シャイデックは2061m。
少しずつ宿泊地の高度をあげてゆくことで身体が慣れてきたようです。
この日はハードに走っても息があがることはありません。
いつでも集中できる状態に仕上がってきました。

眺めは最高だし空気はおいしいし駅も気に入りました。
この場所に2泊できるなんて夢のようです。

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ここクライネ・シャイデック駅はWABの右回り、左回りの線が出会う場所。
つまり終点です。
頂上のユングフラウ・ヨッホ駅まで行く線の乗換駅ということもあり
3線が集中する場所だから、もう撮り放題。
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▲山の上に突如現れる駅。車庫は山の中をくり抜いて作られているため外観はそれほど自然のムードを壊していないのが特徴。それでもラッシュ時には「これでもかっ」というぐらい車輛が出てくるから見ていて飽きない。画面左の方にいる黄色い電車はWABの左線。

各線30分に1本ぐらいの運行なんですがハイシーズンということもあり朝の観光ラッシュアワーでは続行に次ぐ続行だから、その本数は凄まじいものがあります。
30分に3本。それが3線ということは30分に9本。
山手線なみじゃぁありませんか。こんな山奥なのにね。
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▲こちらはWABの右線

駅から歩きながら撮影地を探します。
どこからでも絵になってしまう絶景。
それだけに慎重にならなければなりません。
気を抜くと、あっという間に「撮らされた写真」を量産してしまうものです。
被写体のパワーが大きければ大きいほど。
いつも授業やイベントなどで言っている「構図は点じゃない。線と面の動きを・・・」
という普段は自分が思って説明している言葉を自分で思い出しながら撮影してきました。
結果的に「うん、間違っていないなぁ。」なんて再確認。

それでも撮っていると不思議な現象が起こってきます。
日本で普通だったことが当てはまらないんですよ。
パラメータとか色温度とかレンズの特性とか。
基準値も振り巾も、それまでのデータと印象を一度捨てて組み立て直さなきゃなりませんでした。

不思議な現象という点では、もうひとつ気づいたことがあります。
それは高い場所では感覚がパワーアップするということ。
信じられないほど遠くの声が聴こえるし遠くの物がしっかり見えます。
また匂いにも敏感になるんですね。
遠くに咲いている花の香りが嗅ぎ分けられるようになります。
ハイカーのザックに入ったランチの中身まで当てられるぐらいですから、ちょっとビックリですよね。
今になり冷静に考えてみると高地では空気が乾燥して澄んでいること。絶対的な情報量が少ないこと。
そんな要因からなのだと思いますが
普段では決して味わうことができない超感覚はちょっと面白いものでした。

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▲WABの左線。

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▲森林限界を越えたあたりから常識が変わることも。新しいデータがとれたのは、いい経験になった。

このエリアは本当に最高です。
クライネ・シャイデック駅からアイガークレッチャー駅までは特に撮影地の宝庫でした。
おいしい水も湧いているし一週間いても飽きないだろうな。




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