物静かな青年に何てこと言うの

今回のハイライトはクライネ・シャイデックだな。
そう思っていました。
WABの右線&左線。そしてユングフラウ・ヨッホに行く線の3線が見えるポイントということもあり撮れる本数もハンパじゃないし絶景だし。

それに較べて、これから行く2つの路線は地味というか。
行き止まりの盲腸線だし運行距離も短いから、また昨日までとは違った写真が撮れそうです。 

とりあえずBLM線に行ってみましょう。
2泊したクライネ・シャイデックをWABの右線で降りてゆきラウター・ブルンネンで乗り換えます。
ところで、このラウター・ブルンネンという駅。
実はものすごく気になるのです。
何が、どうってわけでもないのですが。

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至って普通の駅だし絶景というわけでもありません。
それなのに心のどこかに引っかかるものがあるのです。
「もしかしたら自分はここで生まれて日本に引き取られたんじゃないか」
おそらく王子様で双子の出来がいいほうを日本に避難させたんだろう。
そんなことまで考えたのですが
自分の顔は昔の父親そっくりと言われているし・・・
そんなことはないようです。

そこで訊いてみたところ駅名に秘密がありました。
LauterBrunnenn。
Lauterは音量が大きい、やかましい、煩い。ラウドの意味のようです。ふむふむ。
そしてBrunnennは泉。

あっ!

このラウター・ブルンネンって「やかましい泉」の意味だったんですね。
山から、この麓に滝が落ちてきており凄い量の水が湧くそうで
泉が至るところにあることから名前がついたとのこと。
この物静かな青年に対して、よく言われる言葉がスイスまで着いてくるとは恐るべしスイス!

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▲STAUBBACHの滝。物凄い量の水は風になびき宙に舞う。それが埃に見えることから名前がついたらしい。

そんなわけで気になる理由が分かりすっきりしたところで、まずはゴンドラに乗ります。
以前はケーブルカーだったようですが最近ゴンドラに変わったらしく下を見ると跡が見えてきました。

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このゴンドラは速いですよ~
凄い勢いで昇っていくから、すぐにグリッチュ・アルプに到着。
ここで電車に乗り換えです。

この電車。これまた可愛い。
トロッコをくっつけているのが、また健気で可愛さ倍増です。

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ちなみに、この箱トロはミューレンの街まで物資を運ぶためのもので常時接続しているみたい。
この鉄道にもハイキングコースが沿っているのですが周辺の鉄道より広い道幅が特徴です。
だいたい1時間もあれば終点まで歩けてしまうから4~5kmほどなのかな。
正式な距離は分かりません。
未舗装ながらも砕石が敷き詰められていて締まっているから車椅子でハイキングを楽しんでいる人もいました。

途中で小川を発見。
看板を見るとSTAUBBACHと書かれています。

kz017.jpg
▲この看板を見てスタバだと思ってしまったのは内緒のお話し・・・

先ほど見た滝の源流なのでしょうか。
触ってみたところ、とても冷たかったので
ホテルの朝食で失敬してきた果物をジップロックに入れて川につけておきましょう。

kz018.jpg

歩いていくと途中には、こんな親切な看板も。

m022.jpg

どこに、どれだけの時間がかかるか分かりやすく書かれています。
のんびりペースで歩くと本当にその通りの時間で着きました。
また日本では走っていても肩身の狭い思いをする自転車登山ですが
国がしっかりサポートして案内も立派なもの。
犬のトイレ用袋もあるし、その下にはゴミ箱も。
これって凄いことです。
定期的に捨てているわけですから。
だからスイスでゴミが落ちているのを見ることは殆どありません。
日本もこうなればいいのにね。

しかし、このミューレン線。
実にいいんですよ。まさにローカル線という感じがして。
緩やかなS字を描きながら、のんびりと走っています。
撮りながら歩きながら、また撮る。
僅かな距離ですが、それでも絵になるポイントは数多く存在しています。
俯瞰できるところもあれば目線の遠景もあるしハイキングロードから外れれば寄れる場所もあったりして。

ml002.jpg

でも、ひとつ注意しなければならないことがあります。
それははりめぐらされたワイヤー。
このワイヤーは牛が線路内に入らないようにするために電流が流れています。

ml004.jpg

一部ではソーラーが使われていたりしてエコですね。
後で知ったのですが父は触れてはいないものの接近してビリビリッときたようです。
幸い身体も大丈夫でカメラもメモリーカードも問題なかったようですが
1度のみならず2度までもビリビリっときたと言うのだから何と言うか。

そう、メモリーカードで思い出したのですが
登山電車ってモーターが強力なので床にカメラやメモリーカードが入ったバッグを置かないようにしてくださいね。磁石もまた強力ってことです。
運が悪いと一発でデータが消えてしまうので注意が必要。
これで消えてしまうと物理的フォーマットがかかり
再生はほとんど不可能だということです。
日本では、よく箱根登山鉄道でデータが消えるという話しを聞きますが、やはり登山鉄道恐るべし!

さてさて。
先ほどの小川が見えてきました。
本日のランチは・・・

kz019.jpg

キンキンに冷えています。
超グレート旨っ!


この線は個人的に凄く気に入りました。
観光の拠点として理想的なグリンデルワルトからは遠くて乗り換えも多いから不便な場所でもあります。
それでも行ってみる価値は充分すぎるぐらいにあると感じました。
始発駅と中間駅、そして終点と僅か3駅ですが
その中に「素敵」が、おもちゃ箱のように いっぱい詰まっています。

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